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テレワークの通信費や光熱費って自己負担?

2020.08.17

新型コロナの感染拡大を受け、テレワークという働き方が広まっています。
テレワークを活用すれば場所にとらわれることなく仕事ができますが、自宅で仕事をするとなるとテレワークにかかる諸経費を会社に請求してもいいのか頭を悩まされている方も少なくありません。
テレワークにおける諸経費はどこまで会社に請求できるか知っておき、きちんと会社に負担を請求できるようにしましょう。

テレワークで必要となる設備などの諸経費

テレワークを行うとなると、パソコンなどの周辺機器が必要となります。
その場合には会社側が貸与するケースが大半です。
これは、個人のパソコンを使用すればウイルス対策が不十分であることや、社外秘の内容が漏れてしまう可能性があるからです。
もし自宅にインターネット回線がない場合であれば引き込み工事やプロバイダ契約も必要になりますが、そういった必要費用も会社側が負担することが一般的です。
また、業務に必要な備品であれば会社側に請求できます。
机やノート、ファイルなど必要な備品を購入する際には予め会社負担になるのか経理などに確認しておきましょう。

通信回線費用

テレワークを自宅で行うのであれば、個人で契約している通信回線を仕事でも使用することになります。
そのため、通信回線費用も会社に請求することができます。
しかし、自宅であればプライベートでも通信回線を利用することが多いため、どこまでが業務用として請求すべきか線引きが難しいものです。
そのため、一定額を会社側が負担することが多くなっています。

光熱費

水道や電気などの光熱費もテレワークにおいて使用する部分は、会社側に請求することができます。
ただし、自宅の電気や水道は家族なども共有してプライベートで利用することが多いので、通信回線費用と同様に線引きが難しいものです。
そのため、テレワークにおける利用時間を割り出して会社負担分を算出し、在宅勤務手当の中に含むケースが多くなっています。

テレワークにおいて必要となる諸経費や通信費、光熱費は会社に請求することができます。
プライベートでも使用するからといって自己負担している方もいるかもしれませんが、業務上で使用する部分は会社に請求すべきです。
会社に負担を求めても拒否されるような場合には、労働基準監督署や弁護士に相談してみましょう。